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あなたのサイトは”最高の回答者”を目指すgoogleに認めてもらえるか~「10年使えるSEOの基本」書評

 

はじめに

本記事では、土居健太郎さんの「10年つかえるSEOの基本」を紹介し、感想を記述します。

本書のタイトルである、「10年つかえるSEOの基本」ということが何を意味するのかを理解できるようになることが、本書の終着点になっています。

google検索に使われているアルゴリズム(検索ワードに対して、どのサイトを検索結果として上位に表示していくのかを決めるシステムのこと)には数百もの要素があり、それらは毎日改良を加えられています。アルゴリズムが頻繁に変化するわけですから、当然それに合わせて、有効なSEOの多くも頻繁に変化しているのです。SEOの知識の多くは、たとえそれが「ある時点では」有効なものであったとしても、その後しばらくすれば、有効ではなくなってしまうのです。

 

 

10年つかえるSEOって何?

 ここで、「10年つかえるSEO」ということばの不思議さが浮かび上がります。アルゴリズムは毎日のように変化しているのに、どうして10年も使えるSEOがあるというのでしょうか。

 

それは、アルゴリズムの改良は決して”やみくもに”行われているのではなく、検索エンジンとしての「理想的な姿」を目指して行われているものである、という事実から明らかになります。 検索エンジンの代表であるgoogleのサービスが始まって15年以上経ちますが、当初から変わらない「理想的な姿」は確かに存在するのです。その目指すべき「理想的な姿」を知ることができたのならば、私達は現在の検索エンジンの限界の先を行って、「理想的な」検索エンジンに気に入られるようなサイトを作ればよいのです。

 そのようにサイトを作れば、これからアルゴリズムが進化すればするほど、自分のサイトの評価が上がっていくことになります。日々進化するアルゴリズムを追ってSEOをするのではなく、アルゴリズムの進化が自分のサイトを追いかけてくるようにするのです。 

 

 

「理想的な検索エンジン」とは

 では、「理想的な」検索エンジンとはどのようなものでしょうか。それについて、検索エンジンの本質は何かという視点から考えてみましょう。

 

検索エンジンの本質は何か、という質問にあなたは答えられますか。もしその答えが「検索ワードに該当するサイトのなかから評価の高いものを順に検索者に提示するものである」というようなものであれば、不十分です。

 

 

その答えは、「だれにとっても、どんな質問に対しても、最高の回答者であろうとしている」(本文p11)ということです。

 

そしてその「理想的な姿」とは、検索ワードを打ち込んだユーザに、ネット上に存在する最高の回答を提示する、ということです。要するにコンテンツが命、ということです。なんだそんなことか、知ってるよ、と思うかもしれませんが、これこそがSEOの原点であり、何度でも再確認すべき、とても重要なことです。

 

 

 検索者にとって最高に役立つ情報が、薄っぺらい内容のサイトに載っているわけがありませんよね。「理想的な」検索エンジンに選ばれるサイトは、間違いなくコンテンツ自体に魅力があります。

 

ですから、コンテンツを充実させ、利用者にとって役立つものにすることが「10年つかえるSEO」の最重要事項になります。しかし、それだけではまだ不十分です。なぜなら、実際には検索エンジンがいくら進化しても「理想的な姿」には届かないからです。

「今でこそ、優れた情報を持っているサイトが検索結果で上位に表示されるようになってきているけど、それでもまだ不完全。情報を機械的に処理する以上、やっぱり完全に人間と同じようには情報を扱えない」(本文p104)のです。ですから、コンテンツを充実させるのと同時に、優良なサイトからの被リンクを集めたり、キーワードの配置を工夫するなどして、検索エンジンがあなたのサイトを探し出す手助けをしなければなりません。

 

まとめると、コンテンツを利用者にとって役立つように充実させ、そのうえで、優良サイトから被リンクをもらったり、キーワードの配置を工夫するなどしてあなたのサイトの評価を高めていくという方法が、「10年つかえるSEO」ということになります。このようなSEOは「ホワイトハットSEO」と呼ばれています。

 

 

ブラックハットSEOはダメ!

 残念なことに、世にあふれるSEOの知識の多くは、「ブラックハットSEO」と呼ばれるものです。「ブラックハットSEO」とは、サイト利用者にとっての利用価値など考えもせず、とにかく検索結果で上位表示させようと、ダミーブログを量産してリンクを貼りまくったり、隠しテキストにキーワードを書きまくったりして、検索エンジンに自分のサイトの価値が高いかのようにみせかける、間違った(というより迷惑な)SEOのことを指します。あなたの知っているSEOは「ホワイト」でしょうか。「ブラック」でしょうか。

 

ブラックハットSEOは、昔と比べるとかなりやりにくくなっています。それは検索エンジンが、ブラックハットSEOをしている「利用価値の低い」サイトを排除するように進化してきたからです。ペンギン、パンダのアップデートを経て、ブラックハットSEOは効果的でなくなったどころか、ペナルティを食らってしまうこともあります。そしてこの傾向は、これからもますます強くなっていくことでしょう。

昔は実際に効果があったかもしれないが、これからますます検索エンジンに嫌われていく「ブラックハットSEO」をするのではなく、10年前も、10年後も変わらない「ホワイトハットSEO」をしなさいということが、本書の最大のメッセージです。これで、タイトルの「10年つかえるSEOの基本」という文言が意味するものを理解したことになります。

 

 

まとめ

 本書を読めば、「ブラックハットSEO」がいかに間違っていて、「ホワイトハットSEO」がいかに優れたものであるか知ることができます。今まで「ブラック」なことばかりやっていたという方はまさに”目からウロコ”となるでしょう。また、ホワイトハットSEOの一環として、キーワードの探し方や、「いいコンテンツ」の必要条件、キーワードの配置法、文字数の目安など、実用的な知識も得ることができます。

 

 

正直に言って、実際にコンテンツを作成するにあたっては、本書から得られる知識だけでは不十分です。本書はあくまでSEOの「基本」を学ぶための本なので、別の本を読んで知識を補う必要があります。 本書はとても薄く、素人と専門家との対話形式で話が進んでいくので、さらっと読み終えることができます。

 

 

これからSEOを始めたいという方や、分厚くて小難しいSEOの教本を手に取る前に、SEOの最も基本的な考え方を頭にいれておきたいという方、そして、今まで知らず知らずのうちに「ブラックハットSEO」ばかりやっていて、行き詰まってしまっているという方に、本書をおすすめします。