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”結果を出したいのなら、イタいくらいの情熱を”~「副業ブログで月に35万稼げるアフィリエイト」書評

 

はじめに

本記事では、タクスズキさんの「副業ブログで月に35万稼げるアフィリエイト」を紹介し、感想を記述します。

 

タイトルから内容を想像するのはやや難しいですが、本書は雑記ブログの立ち上げから執筆、SEO対策、マネタイズの最適化までの流れを書いた、ブログアフィリエイトの総合的な教本になっています。他にも、ブログを頑張る心構えにかなりのページを割いているのも本書の特徴です。本ページのタイトルにも引用しましたが、本書を読んでいると、著者の情熱がとてもよく伝わってきます。これは、単なる事実の羅列になりがちな総合的な教本ではめずらしことです。

 

本書では、ブログならはてなブログWordPress、クリック型はアドセンス一本、といった感じで、著者によって厳選されたサービスが紹介されています。そのため、初心者がどのサービスを利用すべきか迷うことなくブログアフィリエイトを始めることができるように構成されています。

 

それでは、本書で印象的だったことばを起点にして、内容を紹介していきます。

 

 

 

本書の内容

「副業ブログの収益が1年ちょっとで会社員の収入に追いついた」(p13)

アフィリエイトって何?というレベルから本書は記述されています。他の多くの本では、1年、2年かけて月5万円程度を達成出来たらいいですねと書かれているので、本書の35万円という数字はやや挑発的に感じました。一方で、著者の並々ならぬ情熱も感じられました。

 

 

「3ヵ月なんて、まだ入り口にも立っていない」(p23)

ブログの開設から長くても3ヵ月程度でやめてしまい、ブログアフィリエイトはオワコンだと嘆いているブロガーがあまりに多いという指摘です。これはどの教本にも共通して書かれていることで、成果が出るまで少なくとも半年から1年はかかる、ブログで稼げるかどうかはまず1年やってみてから考えろと書かれています。また、「アクセスがなくても続けられるならあなたはブログに向いている」(p61)と、なかなか挑発的なことばが書かれています。確かに、ブログをはじめてから最初の数か月はほとんど誰にも読んでもらえません。それを乗り越えることを読者に強く訴えているのです。

 

 

「環境やツール、情報に投資すること」(p37)

著者が以前、格安のロリポップのサーバーを利用していたために、多くのアクセスを取りこぼしてしまっていたという教訓が書かれています。アクセスが増えてからハイスペックなサーバに移ればいいという考え方もありますが、サーバーの移転は初心者にはとても大変な作業で時間と労力の無駄だから、最初からハイスペックなサーバーを使うべきだと説かれています。本書ではエックスサーバーの利用が勧められています。

また、有料版のブログサービスを利用し、独自ドメインを利用することの重要性も説かれています。サーバー代や有料版の料金をケチるなとは言っても、全部合わせても年間1~2万円程度なんですけどね。

まずは無料ブログで始めましょうという教本が多いなかで、初期投資の大切さを説く本書は異色の存在です。それだけ、読者に期待するものが大きいということでしょう。

 なお、本書には書かれていませんが、初期投資が大切だとは言っても、高額なセミナーや自動で記事を作成するツールなどには決して手を出してはいけないというのは、アフィリエイト界隈の常識です。

 

 

「雑記ブログでいい。専門性はそのうち出てくる」(p42)

得意分野もネタもなくて記事が書けないという人に、ネタなんてそこら中にころがっている、ただ何となく生活しているからそれに気づかないだけだと檄を飛ばしています。名言まとめでも書評でも好きなことでも仕事のことでも何でもいいから、とにかく書けということです。

「ナタリーってこうなってたんだ」(双葉社)という本から、「読者に刺さるテーマを把握しているなど傲慢だ」(p58)ということばが引用されています。最初から読者受けするテーマを狙って書くのではなく、まずは様々な情報をネットに上げて、あとは読者に判断してもらえばいいと説かれています。

 

 

「記事数を増やせばアクセスがアップする?それ嘘です」(p84)

一過性の人気を狙ったり、無内容な記事を量産したりするのではなく、良質なストック型の長く読まれる記事を書き続けなさいという教えです。これは近年のgoogleの意向にも合致したものです。

2016年に入り、グーグルアドセンスの審査がかなり厳しくなりました。ちょっと前の教本には、アドセンスの審査は、日常生活を無難に書いただけの何の面白みもない記事を10個も書けば大丈夫だと書かれていますが、今はそれでは審査に通りません。そこには、ネット上のゴミを減らし、より多くの良質なページを利用者に提供したいというgoogleの意向が端的に表れていると言えるでしょう。

またそれに続いて、キーワードの具体的な選定方法や、初心者が陥りがちな良くない記事の書き方などについても書かれています。

 

 

「ファーストペンギンになって得られる効果は意外と知られていない」(p94)

ファーストペンギンになるとは、リスクを恐れず、その分野のレースで一等賞を取って得をすることを言います。たとえば私のこの書評記事は、本書が発売されてから10日程度のタイミングで書かれています(もっと早く書くべきでした)。例えば、書評を一番に書けば、著者や本書に興味を持った人に読んでもらえる確率が高くなります。うまくいけば、インフルエンサーである著者に記事を拡散してもらえるかもしれません。私のこの記事も、ファーストは無理でも、サードペンギンくらいになれたらいいなと思って書いています。

 

 

アクセス解析やデザインをいじる時間、それってホントに必要ですか?」(p176)

また挑発的なことばです。アクセス解析をしても、それだけではアクセスは増えません。思考錯誤しながら記事をたくさん書くことでしか、ブロガーとして成長する道はありません。その通りだと思います。

 

 

「結果を出したいのなら、イタいくらい情熱を」(p188)

本書全体に通底しているマインドです。本書の最大の特徴でもあります。月に5万円ではなく、35万円を目指すのであれば、この情熱が必要不可欠なのでしょう。

 

 

 

まとめ

私が本書を読んで得たものは、何よりもパワーでした。私はアツい人が苦手なのですが、本書のアツさには嫌味やウザさが希薄で、スッキリと読み終えることができました。

アツいだけではなく、ブログアフィリエイトを始め、成長させるにあたり必要な知識も十分に盛り込まれています。本書に書かれた知識だけでアフィリエイトを始めるのも可能でしょう。良著だと思います。

 

アフィリエイトの知識がなく、とりあえず何か一冊読んでみようとお考えの方にも、アフィリエイトの知識はあっても、成果が上がらず挫折しそうな方への気付け薬としても、おすすめの本です。